トキソプラズマ症
トキソプラズマ症は寄生原虫のトキソプラズマが原因でおこる病気で、ネコのフン便などから口を経由して妊婦に感染、それが胎児に障害をもたらす病気です。妊娠中の胎児に影響を与えることから、注意を要する感染症とされています。
トキソプラズマ症の感染はネコのフン便よりも、感染した生肉や生乳から感染するケースが多いと欧米で言われ、生肉(豚肉)は素手で触らない、飼い猫には生肉を食べさせないなどの予防が勧められます。
トキソプラズマは、感染後、母親の血液、胎盤を通じて胎児に感染する。しかし、症状が出るのは、乳幼児期ではなく、10歳代の後半になってからで症状は目に表れます。目の網膜や脈絡膜に炎症が起きて、視力が低下したり、視野の1部が欠けたりします。早期であれば治療できるが、進行すると、治すのは困難といわれます。
トキソプラズマ症に感染している生肉や小動物を食べさせないようにし,ネコは家の中で飼いましょう。トキソプラズマを運んでくるゴキブリやハエとがあるので気をつけましょう。ネコの糞便に触らないようにし、口移しで餌を与えないようにします。トキソプラズマは冷凍しても死にません。お肉(特に豚肉)は必ず加熱して食べましょう。
トキソプラズマ症の検査を妊娠前に産婦人科や内科で検査してもらうといいでしょう。既にトキソプラズマ症にかかったことがあるなら、妊娠中にトキソプラズマ症にかかっても問題はありません。そうでないのなら、妊娠中はトキソプラズマ症にかからないように注意が必要です。