サルモネラ腸炎
サルモネラ腸炎は肉や卵の経口感染で下痢や嘔吐など食中毒の原因として有名なサルモネラ菌による感染症です。肉や卵からの感染が重要視されていますが食中毒以外では、健康なハ虫類(ミドリガメ、イグアナ等)の腸内に保菌していることが多いので、カメなどを、飼育することが多い子供へは十分注意が必要です。
サルモネラ菌の感染率は輸入したての小さなミドリガメは、50%〜90%と報告がありますので動物病院で菌分離を行ってもらい、感染していたら除菌してから飼育する方がよいでしょう。
ヒトに感染すると、8時間から48時間で腹痛、下痢、発熱が起こります、重症になると粘血便を排泄します。免疫力のないヒトの場合感染すると死に至ることもあります。食中毒として発生報告が主なので、7月〜9月に感染が多いといわれています。
予防は「手洗い」と、調理の際に十分に加熱すること、ネズミ、ハエ、ゴキブリなどの駆除を行うことなどが効果的です。小さい幼児には、ハ虫類はペットとして適しません。