レプトスピラ症
スピロヘーター科・レプトスピラ属の細菌の感染により起こされます。人への感染はレプトスピラ菌を合んだ感染動物の尿に汚染された土壌や水との接触により皮膚の傷、鼻や目の粘膜から体内に侵入します。犬の場合も汚染された水を舐めたり、土に触れることによって感染します
初発症状は、悪寒、発熱、頭痛、高度の全身倦怠感、眼球結膜充血、筋肉痛、腰痛などが主で眼球結膜の充血は最も特徴があります。軽症では4〜5日後には発熱などが主な症状となりますが、重症型では黄疸と出血傾向が現れます。2週間ほどで体温は下がりますが、重症例では黄疸が急速に進み、出血は、皮膚出血、口内出血、鼻出血、吐血、などが現れます。
人間や犬のほか、牛、馬、豚などの家畜も感染しますが、特にねずみが最大の感染媒体とされています。感染した動物の尿の中には、大量の菌が含まれていて、それが感染源となります。
人と犬に対しては、予防注射があります。しかし、血清型によりワクチンがないものもあり、完全ではないので、レプトスピラに汚染されていそうな不潔な土壌、川に入らないことです。