オウム病
「オウム病クラミジア」を病原体とし、鳥から鳥ヘと感染を繰り返し、オウムやインコ、ハト、ブンチョウ、ジュウシマツなど広い範囲で感染します。鳥類以外でも犬や猫、牛、豚などの家畜、両生類、魚介類なども感染を受けます。
人間への感染は、ペットとして飼われている小鳥が感染源となる場合が多く、病原体に汚染された鳥の羽毛や飛散した排泄物を吸い込むことで感染します。
オウム病に感染するとインフルエンザのような高熱を伴う激しい頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛、関節痛などの症状が現れます。はじめは乾性、あとから湿性の咳となります。重症となると39〜40℃以上の高熱が10〜14日間ほど続き、血痰、チアノーゼが見られることもあります。熱はその後、ゆっくりと下がります。
肺炎症状は激しくないけれど、肝機能障害や、重症になると多臓器不全などを引き起こすこともあります。
鳥かごなど飼育環境を清潔に保つことが有効な予防方法です、粉末状になった排泄物を吸い込まないようしましょう。 可能な限り室内で飼育し 鳥が死亡した場合は焼却処理します。