4.1.5. インターネットの常時接続への対策
常時接続回線を利用したり、無線LANを使用する場合には、外部からハッキングされたり、情報が漏洩する恐れがあります。安全な利用のためには、不正侵入への対策が必要です。
ブロードバンドネットワーク時代の到来とともに、家庭内においても、常時接続回線の利用が増えていますが、セキュリティ面から考えた場合には、常時接続回線はハッカーにとっては長時間攻撃し続けることができる格好のターゲットにされてしまう危険性が高くなります。
インターネットでは、それぞれのコンピュータを識別するためにグローバルIPアドレスという番号を付番します。このIPアドレスはサーバだけでなく、すべてのクライアントにも割り当てられてデータの送受信に利用されます。
ダイヤルアップ接続回線の場合には、接続するたびにプロバイダがIPアドレスを付番し直しますが、常時接続回線では、プロバイダによって、常に同じIPアドレスが使用される方法と、ダイヤルアップ接続回線と同様に、接続時に毎回異なるIPアドレスを付番する方法とがあります。
後者の方法でも、ダイヤルアップ接続と異なり、コンピュータの電源がオンになっている場合は常に接続しておくために、IPアドレスが同一である時間が長くなってしまいます。
ハッキングにはセキュリティホールが利用されることが多いため、これらの対策としては、定期的にOSのメーカーのホームページなどでセキュリティ情報をチェックして、修正用プログラムを適用することが大切です。
またファイアウォールソフトを導入することによって安全性を高めることができます。
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