3.5. インターネットにおけるプライバシー
広辞苑によるとプライバシーとは、“私人の秘密”、“他人の干渉を許さない、各個人の私生活上の自由”のことと解説しています。ここでは、情報セキュリティを考える場合のIT社会におけるプライバシーについて説明します。
インターネットにおいても、実社会と同様に、プライバシーが守られるのは当然です。インターネットでは不特定多数のユーザが接続する可能性があるため、細心の注意を払って個人情報を管理しなければなりません。
ユーザにとって、大切なことは自分を含めた周りの人の個人情報を不用意に公開しないことです。インターネット上の電子掲示板やホームページなどへの個人情報の公開は、プライバシーを守るということから考えて、本当に問題がないかどうかをよく検討すべきです。
ホームページ開設者が、アンケートサイトなどで個人のプライバシーに関わる情報を収集する場合には、万全な情報セキュリティ体制のもとで管理する義務があります。ホームページで登録した個人情報の漏洩がしばしば発生しています。
メールアドレスについても同様です。複数の顧客に電子メールを送信する際に、担当者の不注意などから、顧客のメールアドレスを電子メールの宛先の顧客全員に漏らしてしまい、トラブルに発展する事例もあります。ケースによりますがメールアドレスも、個人情報であるという認識が必要です。
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