3.1. IT社会の拡大と情報セキュリティ
実社会における、多様な犯罪や事故と同様に、IT社会にも情報の盗難やコンピュータシステムの破壊等いろいろな犯罪や事故が増加しています。
また、コンピュータのあらゆる分野でのインフラ化が拡大した今日ITへの依存度が高まるにしたがって火事や地震、雷といった災害から機器や情報を守ることが情報セキュリティ対策としてますます重要になってきています。
インターネットの普及によって、離れた場所にいてもさまざまな情報を瞬時にやり取りすることができるので便利になりました。
その反面、ハッキングによる社内システムへの侵入や情報の盗難、データの改ざんといった犯罪が多発しています。
最近では、企業や団体等が収集した個人情報などのデータを不注意やクラッカーの侵入によって外部へ漏洩してしまうというトラブルも数多く発生していることをご存知のことと思いますます。
インターネットを利用するにあたって、心がけなければならないことは、共有資産を利用していることへの認識です。
ウイルスの対策をしていなかった場合には、感染したコンピュータが他のコンピュータにウイルスをばらまいてしまうため、大勢の人にも迷惑をかけてしまうことになります。
電子掲示板やホームページにおいて個人情報を扱う場合は、世界中のコンピュータが接続しているというインターネットの特性をよく理解して、細心の注意を払うべきでしょう。
利用者全員が情報セキュリティに対する適切な知識を持つことこそが、皆が安心して利用できるIT社会の繁栄につながっていくのです。
行政面においても2005年4月から個人情報保護法が全面施行され企業や組織内で利用する個人情報については厳しくデータの管理方法が義務づけされるようになりました。
|