2.9.クッキー (Cookie)
Webサイトの提供者が、Webブラウザを通じて訪問者のコンピュータに一時的にデータを書き込んで預けておくファイルのことです。
次回、訪問者がWebサーバに接続したときには、WebブラウザがそのCookieをWebサーバに送信し、Webサーバは、訪問者が前回使用していた情報を読み取ることができるようになります。
Cookieには一般にユーザーIDなどの接続情報、ショッピングサイトなどで購入する商品を一時的に保管する“買い物かご”の情報、氏名や住所、電話番号など個人情報が記録されユーザの識別、認証システムとして利用されます。
Netscape Communications社が同社のブラウザにCookieを組み込んだのが始まりで、多くのブラウザがサポートしており、事実上の業界標準となっています。
しかし、別のWebサーバでCookieの情報を取得できてしまうというWebブラウザのセキュリティホールが発見されたこともあり、現在Cookieはクライアントコンピュータにおける情報セキュリティ上のひとつの懸念事項になっています。
現在のWebブラウザではセキュリティの設定やプライバシーの設定といった機能によって、WebサイトごとにCookieの利用を指定することができるようになっていますので自分の信頼するWebサイトにだけCookieの使用を許可する等利用方法を考えることが大切です。
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