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ペットブームが話題となっている。ペットを連れて散歩している人、ペットを車に乗せてドライブする人、テレビをつければ様々なペット関連商品のコマーシャルが流れ、スーパーマーケットやホームセンター等でもペットコーナーが目に付くようになっている。ペット同伴可能な商業施設もいろいろ作られてきている。

愛犬・愛猫等ペットを多くの方が家族の一員として、またパートナーとして一緒に暮らしているがズーノーシス(人畜共通感染症)・・・人間と動物の両方に感染し、どちらにも病気を発症させる感染症のこと・・・について正しく認識してペットを飼われている方はどれだけいるのだろうか。

「動物は病気を持っているので危険だ」とか「汚くて不潔だから気をつけよう」というのではない。愛犬や愛猫等ペットとの楽しい生活を、安心して快適に過ごしていくために、ペットの人畜共通感染症について、正しい知識と予防方法を身につけましょう。

ズーノーシスのニュースを見ると、動物がいつも悪者、胸が痛みます。動物も、病気になりたくてなったわけではなく、自分の病気を人間に感染させたいとも思っていないでしょう。でも、感染源であるがゆえに殺されてしまうことも少なくありません。

ペットと安全に暮らすために、ペットが健康で長生きするために、ズーノーシスの知識を身に付け、予防するようにしましょう。みんなの努力で、幸せな飼い主さんとペット達が増えていくのです。ここでは尤も一般的な犬と猫のズーノーシスを中心にお伝えしていきます。メニュー欄より病名を選択してください。

ペットと安全に暮らすために ズーノーシスを知ろう!

ペットから感染する感染症を「ズーノーシス」と言いい「人畜共通感染症」や「動物由来感染症」とも呼ばれることがあります。SARSや鳥インフルエンザ、野兎病などが近年ニュースになったズーノーシスです。

トキソプラズマは妊娠したことのある方ならば一度は聞いたことがあるでしょう。北海道のキタキツネで脅威となっているエキノコックスなども、多くの病気がズーノーシスにはあります。ズーノーシスの怖いのは、感染源を断ち切ることが難しいことです。

野鳥等が感染源となっている病気や、動物には症状があらわれない不顕性感染などは、感染源を避けることが難しく、特に不顕性感染は、見ただけでは動物が感染しているかどうか判断できず、いつの間にか感染していることもあります。

日本では全く無いといわれる狂犬病は、外国では珍しくない病気です。動物の輸入量の多さや輸入種の種類の多さから考えれば、日本に入ってきたとしてもおかしくないのが現状で、いつ発生するかわかりません。狂犬病は死亡率の高い病気です。

ズーノーシスを防ぐためには病気を知ることです。ペットの種類によって感染する病気は異なるので自分のペットが感染する可能性があるズーノーシスを調べて、予防に繋げましょう。

ハムスターやウサギなどのげっ歯類は、多くのズーノーシスに感染してしまいます。多くの人が知っている病気ではペストやサルモネラ症があります。最近アメリカでは鼠コツ症で死者がでたというニュースもあります。

日本国内でげっ歯類からの感染が確認されたズーノーシスの中には、腎症候性出血熱や野兎病、レプトスピラ症など過去にあります。ハムスターが感染する可能性があるズーノーシスの一部を紹介しましたが、先ずは知ることが予防になりますので、調べてみましょう。

予防対策は、決して難しいことをする必要はありません。以下のような事柄が毎日の中で正しく行えているか確認してみてください。

・ペットの飼育環境の掃除は適切か?
・手洗いは習慣にしているか?
・ペットと自分の健康診断は定期的に行っているか?
・ペットに過度のスキンシップを行っていないか?
・特にペットとのスキンシップは重要でペットとキスをしたり、自分が食べているものを自分のお箸やスプーンで与えたりしないようしましょう。またペットと遊んだ後必ず手洗い料理や食事をすることです。
・可愛がるのはいいことですが、病気の感染は避けるべきです。ペットと自分の食器は分け、ペットをさわった後は手を洗う習慣をつけましょう。

ペットから感染する病気
幼虫移行症
狂犬病
レプトスピラ症
トキソプラズマ症
猫引っ掻き病(バルトネラ症)
サルモネラ腸炎
オウム病
エキノコックス症
パスツレラ症
Q熱(コクシエラ症)
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